声茶物語

はじまり


 最初はただただ自分のためでした。舞台で声を枯らすことが多くなってきた自分のために、最高の声枯れ対策の喉ケア茶を作ろうと。ハーブ教室をやっていたこともあり、幸いにも百種類近くのドライハーブが手元にある。その中から喉に良いハーブをブレンドしては持ち歩く日々でした。舞台の稽古場に、ナレーションのスタジオに。
 だんだんと自分の中でもブレンドが固まりつつある中で、そのお茶を仲間にも配るようになっていきました。これがなかなかに評判が良い。「だったらこれティーバッグにしちゃった方が良いのでは!?」そんな流れで商品化への道が始まりました。

 
 
 
 
 
 
 

甘くない


 科学的に証明されているものも含め、喉に良いとされるハーブは実はたくさんあるのです。
 中でも有名なのは「リコリス」。漢方でもよく使われる、抗炎症作用などが知られる植物です。別名「甘草(カンゾウ)」。実際、このリコリスを使った喉ケアのお茶もいくつか存在していますし、私もよく飲みます甘草。この甘草、その名の如く甘い。が、スタジオ収録とか芝居の本番中とか、実際の声の現場では「甘いお茶なんて飲みたくない」という意見も多々。。私もそうでした。そこで、「甘くないお茶」というのも重要テーマに♪
 “甘くない”と特徴を絞っても、それでも喉に良いハーブはまだまだたくさんあります。粘液質豊富なマシュマロウ、ウスベニアオイ、スリッパリーエルム、etc。。でもティーバッグ加工が難しいものもあったり。条件をクリアし味を整え試行錯誤を経た結果、現在の「潤い声茶(リンデン・レモンバーム・マレイン・ジャーマンカモミール・ローズヒップ・アイブライト・キャラウェイ・タイム)」に辿り着きました。
 効果効能はもちろん、味も香りも気に入っています♪

演者の喉ティー


 ブレンド内容と同じく、名前決めにも時間をかけました。
 「潤い喉茶」「なめらか喉ティー」「演者の喉のお手入れ茶」etc...。思い浮かぶままに紙に書いては眺めてみたり。最終的には「演者の喉ティー」と「演者のための『潤い声茶』」の2択の決戦。もしもあの時「演者の喉ティー」にしていたら、そこで完結!?第2弾の「戦う声茶」は生まれていなかったかもしれません^^
 ちなみに「戦う声茶」は最後の最後まで「お守り声茶」との2択で迷っておりました。今となっては、演者のための「潤い声茶」と「戦う声茶」で良かったと思っています。

 
 
 

カリス成城


 ティーバッグの商品にするにあたり、さて誰に何をどうお願いしたら良いのか。。何も知らぬ分からぬままに調べるうちに「OEM(オーイーエム)」というオリジナル商品を形にしてくれる手法があると知り、お茶のOEMに対応してくれる会社を探していきました。
 問い合わせても返事もくれない会社もある中、快く話を聞いてくれたのがカリス成城さんでした。「カリス成城」と言えばハーブ専門店の老舗にして最大手のひとつ。まさかそんな立派なところが相手にしてくれるとは!サンプル作りなどにも丁寧に対応して下さり、そこからどんどん形になっていきました。
 カリス成城様、ありがとうございます^^

蘭字


 【蘭字】というのをご存じでしょうか。
 蘭字とは、幕末から明治にかけて日本茶の世界進出が本格化した頃の、輸出用の茶箱に貼られた商標ラベルのこと。西洋の文字と日本の風俗や風景が描かれた“蘭字”と呼ばれるこのデザイン、これがまたカッコいいのです。オシャレ!「パッケージのデザインは“蘭字”っぽくしたい」というイメージが強くありました。
 「ポパイに出てくるオリーブみたいな女性がティーカップ片手に歌ってる絵があって、、その上に文字がどーんとあって、、」などなど具体的なイメージはありつつも、それを形にする術は私にはありません。そこで、芝居のチラシでもお世話になる吉祥寺のデザイン会社「クラウドボックス」さんにお願いすることにしました。イメージ通り。いや、イメージ以上。見事に形にして頂きました。最初にデータを頂いた時のあの高揚感は今も心に残っています。クラウドボックス様、ありがとうございます!
 ちなみに戦う声茶の方は、タキシードを着たカエルが向こう側(風邪)に向かって立ち向かっていくようなイメージでお願いしました。こちらもイメージ通り^^

 
 
 
 
 

水出し


 「潤い声茶」も「戦う声茶」も、基本はお湯で淹れることを推奨してはいますが、実際の声の現場ではそうも言っていられないことも多く。そんな時は水出しで飲むことも可能です(ここだけの話^^)。実際私もナレーションのスタジオで、芝居の稽古場で、そして劇場で、ペットボトルの水に「声茶」をそのまま入れっぱなしで飲んでいます♪
 とは言え、水出し用に特別な殺菌処理をしているわけではないので、あくまでも自己責任ということで。。
 「自分が欲しい喉ケア茶って何だろう?」と考えるに、私の答えは「水出しできる粘膜保護の喉ケアのお茶が欲しい」です。なので、「水出し用!!」と声を大にして謳えるお茶をいつか作ってみたいなあと思ってみたり。それまでは今の声茶をこっそり水出しで頂きます^^
 あ、ちなみにお湯で淹れた声茶を、冷やして飲んでも美味しいですよ。それぞれのお好みの飲み方でご自由に声茶を楽しんで下さい♪



 「声茶」が声界のあたりまえのお茶になりますように♪